怪魚や大物とのやり取りを楽にこなせるように
ビッグノブハンドルを作成しました。
この記事の起案は約2年前に企画、試作を行った事をまとめています。
プロローグ
普段はあまり大物を意識せずに気軽にシーバスをルアーで狙い遊ぶことが多いです。
そんな時、不意に大きめの物が掛かると焦ります。ラインの太さと巻量、フックのコンディション。色んなポイントを頭の中でトレースしながら、やり取りします。
私の場合ら普段はショートハンドルを好んで使う為、この様なシーンでも、ショートハンドルだったりします。少し強引に巻きたいなと思う時にもショートハンドルでは頼り甲斐がなくポンピングしながらのやり取りになります。
そこで思う事が、少々強引なやり取りできたらなと言う思いから生まれたのが今回のパワーハンドルになります。
設計・作図
早速、FUSION360で作図です。
シンプルな形状ですが丸みのこだわり強いので、何回か書き直しています。
印刷と仕上げ
印刷仕上がったものに細工を入れてウレタンコート。
ウレタンコートの乾燥時間が約1週間。
埃などへの気遣いが付かれます
シングルハンドル
ダブルハンドルのロングハンドルと悩みましたが、割り切りってシングルをチョイスしました。
ノブのみ交換できるタイプにしようかとも思いましたが
試作なのでノブはハメ殺しタイプです。
ノブのみを他へスワップできない状態です。
グリップ形状
握り易くて市販品と異なる形状。
言葉で表現することは数秒でタイピングが終わるのですが
今回、最大の時間とエネルギーをとられたポイントでした。
メリットとデメリット
作るときは制作目的が大物とのやり取り一本に絞ったので少々、思考が偏った物がで。きる想定をしていたので、当然デメリットもあると考えていました
実釣でのインプレッションになります。
メリット
- がっちり握れる手に馴染みやすいオリジナルのビックノブ
- 軸間70mmのロングアーム設定からくる強い巻き上げ力
- 他にないデザインで目を引きます
デメリット
- ロングアームのため動作が大きく細々した釣りには向かない
- ビックノブのプラスチック素材重く、重量級のハンドルになってしまいキャスティング時のリール(ハンドル)の向きを気にしながら扱うことになります。
上の写真はリョービのバリウスへの装着例です
マッチング
取り付けるリールはご一考ください。
ハンドルのアーム長があるので巻き上げギア比は高いものにつける方が動作を抑えることが出来て、釣行時の疲れを少しでも軽減しやすくなります。
ただし大物がかかった時は、逆の考え方が必要です。
巻き上げギア比が低い方が巻き上げる力が少なく動作を行う事ができます。
腕力、体力は個人差がありますので私的には6:1か7:1のどちらかが良いのではないかと思っています。
私自身は使いたい初代カルカッタに取付けたところギア比が5:1でしたので
アーム長60位置で取り付けをしてバランスを取りました。
ハンドルの軸付け位置が軸間60位置と70位置の選択制になっているので、高ギアの場合は70位置の方が良いかもしれません。お好みで決めてください。
上の写真はグリップの色を黒で試作したものです
適合メーカー
ダイワとアブガルシアにそのまま適合します。
シマノアダプターを使うことでシマノにも適合します。
最後に
このシングルハンドルの魅力はデザインと握りやすさです。
誘発すデメリットも気にしないほど愛着がわきます。
上の写真はダイワのジリオンTW1516SHへ黒のグリップを試着した装着例です
怪魚からデカバスなど、やり取りが楽になりますよ
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